今日の話題は燃料電池車(Fuel Cell Vehicle)に関することです。
「燃料電池車」というのは、水素と酸素の化学反応で得られる電気エネルギーを利用してモーターを駆動させる次世代の自動車のことを言います。
現在の自動車はガソリン、軽油等で動いていますので走行するにあたりCO²、NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物物))などの温室効果ガス、大気汚染物質を排出しますが、これに対して「燃料電池車」は、水しか排出しません。そのため、
「究極のエコカー」
とも呼ばれています。
一回の水素充填でガソリン車と同等の距離を走行することが出来、次世代の車として魅力はあるのですが、普及に向けてまだ課題はあります。大きな課題としては次の二点です。
一点目の課題は、
「燃料電池車」が水素と酸素の化学反応で得られる電気エネルギーを利用してと冒頭に書きましたが、水素と酸素をただ混ぜるだけではなく、何らかの化学反応を引き起こす必要があります。
この化学反応には「触媒」を使用します。
「触媒」とは、化学反応を引き起こすがそれ自身は反応の前後で変化しないもののことを言いますが、「燃料電池車」では、この触媒に、
「白金」
を使用しています。
白金は宝飾品としても使用されていますが(プラチナのことです)化学的にも非常に安定しているため、触媒としても広く利用されている金属です。
ですが、価格が高額です。
そのため、これを触媒に利用することで、車両自体の製造コストが高くなってしまう。
これが一点目の課題です。
二点目の課題は、
そもそもの問題ですが、水素を充填するインフラつまりガソリン車でいうところのガソリンスタンドがまだまだ少ないということです。
最近、私の事務所の近くに「水素ステーション」が出来たのですが、私も正直、この場所以外のステーションを見たことがありません(;^_^A。
政府は2014年11月に高圧ガス保安法の省令を改正し、2015年度までに100か所程度の水素ステーションを整備するため、補助金を支給をしています。
つい先日(4月10日)、
「平成29年度神奈川県水素ステーション整備費補助金 募集」
というニュースも見ました。
県のみではなく、経済産業省の補助金と併用も可能とのことです。
当事務所では、環境法関連の補助金申請代行も受け付けております。
□ 補助金の存在を知らなかったばかりに余計な費用を使ってしまった。
□ 補助金を使ってみたいが、どんな補助金があるのか分からない。
□ 使ってみたい補助金があったが、どうすればいいか分からない。
など、補助金に関するお悩みがありましたら、
お気軽にお問い合わせください(^∇^)。